今回は実際にブラインシュリンプを孵化させる方法について記載させて頂きたいと思います。
ブラインシュリンプを孵化させる方法は皿式と孵化器と2種類あります。
今回は孵化器の実際のやり方について説明させて頂けたらなと思います。
Contents
孵化器に使用されることが多いハッチャー24について
ブラインシュリンプを孵化器で孵化させる際にはハッチャー24を基本的に使うことが多い為、今回はハッチャー24を使用しながら説明させて頂きます。
新品のハッチャー24を使用する際は水道水でよく洗ってから使用してください。
ハッチャー24の利点はスタンドとハンガーが付属している為、水槽の外に立て掛けて設置したり、水槽内の水温と同じ温度になるように内側に掛けることができるようになっています。
又、ハンガーが吸盤でくっつくタイプですので、心配な方は付属のスタンドでハッチャー24自体を置いて設置することができるため、サテライトLの中に立てて設置できたり、ブラインシュリンプ加温水槽の中で立てることができます。
私はブラインシュリンプ専用の加温水槽の中にスタンドを使用して設置しています。
他にも形状が卵型のような形をしている為、エアレーションをしてブラインシュリンプの耐久卵を拡散する際には水流が両サイドに円を描くようにできる為、効率よく攪拌することができます。
効率よく攪拌されることで、ブラインシュリンプの耐久卵が底に沈殿することなく酸素が効率よく行き渡り孵化率を高めることができるような構造になっています。
ブラインシュリンプが孵化した際には殻セパレーターというものがついており、殻をある程度自動的に分離してくれるのも大きな魅力だと思います。
ブラインシュリンプを孵化器で実際に孵化させる方法
塩水を作成する。
水500mlに対して今回は塩10gで行ってみました。
ハッチャー24の横に書かれているwater levelと記載されている所まで水を入れると大体500mlです。
塩は付属のスプーンが10gで作られています。
水は水道水で大丈夫です。
水道水の温度はあらかじめ30℃前後の物を使用します。
水温が30℃前後ですと塩がしっかりと水に溶けることやなるべく早く孵化するように初めから高めにしています。
ブラインシュリンプの耐久卵をハッチャー24に投入する。
しっかりと塩が水に溶けてから塩水の中にブラインシュリンプの耐久卵を投入します。
ブラインシュリンプの耐久卵は今回付属のスプーン10ccでおこなってみました。
20ccまで試したことがありますが、少し孵化率が落ちてしまいます。
耐久卵を入れた後、塩水が耐久卵に浸透するよう少しかき混ぜます。
蓋をしてエアレーションをします。
ブラインシュリンプの耐久卵を入れて少しかき混ぜた後、ハッチャー24の蓋をしてエアレーションを行います。
エアーストーンは容器の1番下に設置してブラインシュリンプが舞うようにある程度強めに行います。
気泡がセパレーターの中に入るくらいの強さです。
ブラインシュリンプ専用の加温水槽に設置する。
ブラインシュリンプを沸かしている容器内の水温が下がらないよう加温水槽に設置します。
ライトも24時間照らします。
24時間経過する。
24時間経過した後、エアーストーンを上に引き上げて30分程度そのまま、エアレーションします。
そうするとエアレーションで卵の殻がセパレーターの外側に集まり分離しやすくなります。
エアレーションを止めます。
分かりやすいように上のカバーを外してしまいましたが、実際は蓋を外さないでください。
上にこのように卵の殻が浮いており、セパレートの外側に卵の殻が集まっています。
下側にオレンジぽく見えるのが実際に孵化したブラインシュリンプです。
分離します。
メッシュカップを使用して孵化時の塩水とブラインシュリンプを分離します。
なるべく、卵の殻が入らないようにブラインシュリンプをメッシュカップに移してください。
10ccで画像の量作成できます。
スポイトは色々使いましたが、カミハタの多目的スポイトかお掃除スポイトが使いやすいです。
生体に与える。
画像のように、飼育水をメッシュカップにかけて隅に寄せると与えやすくなります。
孵化後の保存方法について
生体の数によってはブラインシュリンプを沸かしても一回で使いきれない場合があります。
その場合は、しっかりと分離してから新しい塩水に孵化したブラインシュリンプを再度移してあげます。
何故、しっかりと分離する必要があるかと言いますとブラインシュリンプを孵化した塩水は右の容器の中のように蛋白質で汚れています。
その為、タンパク質で汚れた塩水で保管すると孵化したブラインシュリンプが痛みやすいです。
新しい塩水に移して容器に入れて冷蔵庫で3日程は保管できるため、余った場合は試すのをお勧めします。
冷蔵庫の温度によってはブラインシュリンプが仮死状態になって動かないかもしれません。
しかし、孵化後3日以内に冷蔵庫で保管していてブラインシュリンプがダメになったことはないです。
まとめ
簡単に今回の記事のポイントをまとめます。
・孵化器を使用する場合はハッチャー24を使用するのをお勧めします。
・塩水の濃度は色々試してみてください。濃いと水が汚れやすいです。
・加温水槽があると24時間で孵化する為失敗しにくいです。
・冷蔵保管時はしっかりと分離してから新しい塩水を使用してください。
ハッチャー24を使用して8つのポイントを守りながら使用することで安定してブラインシュリンプを孵化させることができます。
ブラインシュリンプを安定して孵化させることができると稚魚育成時の大きなアドバンテージになります。
是非試してみてください。
最後まで見てくださりありがとうございました。