今回は実際にダフニアオオミジンコを繁殖させる実際の方法について分かりやすく説明していけたらなと思います。
タマミジンコとダフニアオオミジンコは少し管理が違うので分けさせて書かせて頂きますが被る点も多いかもしれません。
ダフニアオオミジンコはタマミジンコに比べ、ある程度適当に飼育してしても死滅することはあまりなく、年間を通して維持することも可能です。
今回はダフニアオオミジンコ向けの簡易的な繁殖方法を説明させて頂きますが、本格的な繁殖方法を知りたい場合、タマミジンコの繁殖方法と同じですので、そちらの記事を参考にしてください。
増殖率は本格的なやり方に比べるとかなり落ちますが、ずぼらな管理でいいというメリットがとても大きいです。
Contents
ダフニアオオミジンコの繁殖に使用する容器について
容器が大きい方がダフニアオオミジンコを多く採取できるため、お勧めです。
しかし、タマミジンコのように繊細でないため、小さい容器でも1か月以上安定して飼育することができます。
その為、好みの容器を使用してください。
NVBOXや発砲シチロールは紫外線により劣化するので、水漏れに注意してください。
ダフニアオオミジンコに使用する光について
ミジンコの増殖には光は関係ないと言われています。
しかし、平均寿命は光が当たっている方が2倍近くまで伸びると言われています。
屋内で培養する際は普段使っている水槽用ライトを使用しています。
ダフニアオオミジンコの水温について
タマミジンコの代謝は26℃~28℃で最大になると言われています。
又、monia属というプランクトンも水温が高ければ、高い程増殖率が上がると言われています。
ダフニアオオミジンコを増殖させる場合、同じようにコントローラー付きの水槽用ヒーターで27℃~28℃になるように調整しています。
ヒーターはずっと使っていると壊れやすく高温になってしまったり、壊れてしまうことがあるため、1~2年ごと買い替えると安心できます。
屋外で飼育する場合は気にしていませんが水温が低くなると増殖率が落ちます。
ダフニアオオミジンコを屋外で発砲シチロール飼育した場合、ほとんど増殖することはないですが、冬でも全滅することなく維持をすることはできています。
その為、5年以上ダフニアオオミジンコに関しては買い直していません。
ダフニアオオミジンコ水槽のエアレーションについて
エアレーションに関しては、簡易的なやり方で行う為、あってもなくても問題ありません。
エアレーションを行う場合、水流にミジンコは弱い為、水面で半分エアーストーンを出してエアーを強く出すのが1番簡単で効果的でした。
エアーストーンはスドーのバブルメイトが四角形で泡も細かく使いやすいです。
ダフニアオオミジンコの餌について
ダフニアオオミジンコの餌は淡水クロレラ、ドライイースト、エビオス錠、ほうれん草パウダー、鶏糞、グリーンウォーター等色々あります。
私は簡易的なやり方の場合、夏はグリーンウォーターを主に使っております。
色合い的にはこのくらいのグリーンウォーターが良いです。
このくらいのグリーンウォーターですと少し薄いです。
グリーンウォーターはメダカ水槽や屋外の容器にメダカの水を換える時にでた水を取っておき、日差しの強い所に置いて要らない餌やムックリワークを入れていると自然にできます。
秋、冬はグリーンウォーターが出来にくい為、ほうれん草パウダーを溶かした水をダフニアオオミジンコのいる容器に入れてあげています。
ほうれん草パウダーとゾウリムシを入れると増えやすいと聞きますが私はそこまで凄い効果を感じなかったので、ゾウリムシがいる場合、混ぜて与えるのもいいかもしれません。
タマミジンコ水槽の立ち上げ、管理方法について
グリーンウォーターやほうれん草パウダーを溶いたものを容器に移します。
移した後、ダフニアオオミジンコを容器に入れます。
他の水槽や外からダフニアオオミジンコ以外のプランクトンが入らないよう、半分以上蓋を私はしています。
数日してグリーンウォーターの中にいる植物性プランクトンやほうれん草パウダーが消費されて水の色が薄くなってきたら、餌を足してあげます。
ダフニアオオミジンコが増えてくると溶存酸素量が少なくなってくるので、血中のヘモグロビンが増え赤くなります。
餌としてダフニアオオミジンコを与えていたら簡易的なやり方ですとそこまで過密になりすぎることはありませんが、赤くなってきたときはちょっと注意が必要です。
ある程度して容器の下にタマミジンコの死骸の残骸や老廃物が溜まって土色ぽくなってきても全滅することは少ないですが、ダフニアオオミジンコに餌をあげるタイミングで下に溜まっている汚れを出しながら、水替えを3分の2程してあげます。
このくらい汚く苔がついていても増殖しますが、気になる方は水換えのタイミングである程度落としても大丈夫です。
環境によって変わってくると思いますが、大体水替えの頻度は1~2週間に1回くらいになってくると思います。
このような感じで様子を見ながら、水替えと餌を与えて1~2か月くらいでリセットします。
屋外でやる場合、秋になると水温が下がってきて増殖する速度が遅くなるので、心配な方は少し、室内に移行していくのが安全だと考えています。
ダフニアオオミジンコの場合、メダカの餌として与えていても稚魚水槽とかですと大きいサイズは口に入らない為、そのまま親のミジンコが残ります。
万が一容器内のミジンコが死滅した場合、稚魚水槽等にいるダフニアオオミジンコを探してあげるといいです。
ミジンコを捕まえるときはこのようなプランクトンネットで採取するか、ブラインシュリンプを採取する時に使用するメッシュカップに水を掬って移すと捕まえやすいです。
まとめ
簡単に今回の記事をまとめます。
・容器は屋外の場合、紫外線の劣化により割れる可能性があるため、注意が必要。
・水温は30度以内でしたら高めが代謝促進され増殖しやすい。
・日光やライトがある方がミジンコの平均寿命が伸びやすい。
・餌を絶やさないように気をつけていたらある程度ずぼらな管理でも大丈夫。
・餌と水換えのタイミングは目視で確認して自分の中で指標を作るのが大切。
簡易的なやり方を書かせて頂きましたが、沢山のダフニアオオミジンコを培養したい場合、容器の数を増やしたり、容器のサイズをあげたりする必要があります。
色々と自分自身の飼育環境に合わせて試してみてください。
最後まで読んでくださりありがとうございました。