コリドラスを飼育するのにあたって悩むことが多い原因の1つがろ過器選びだと思います。
私自身も10年以上コルレアを飼育していますが、始めたばかりの頃は、ろ過器の種類も沢山あるため、かなり悩み試行錯誤しました。
ろ過器を選ぶ上で難しいのは底床の種類や飼育スタイルによっても変化してくるという点です。
その為、今回は飼育者の飼育スタイルにあった、コリドラス飼育に合ったろ過器の選び方について分かりやすく説明します。
特に今回の記事はコリドラス飼育のろ過器に特化しているため、参考になりやすいと思います。
Contents
コリドラス水槽でのろ過器について
コリドラスを水槽内で飼育する匹数やサイズにもよりますが、60cmレギュラー水槽で親個体4~6匹程度や4cmサイズ10匹前後であれば、どのろ過器でも問題なく飼育できるかと思います。
しかしながら、親サイズを8匹前後で飼育して繁殖も楽しみたい場合、中々そうとはいきません。
例えば、コルレアですが親サイズで大きい個体になってくると7cm前後にはなってきます。
そうすると餌の食べる量や糞の量も変わってきます。
また、子供のサイズでも4cmサイズでも60cm規格水槽で13~18匹前後で飼育したい場合でもろ過器を選ばなないと中々難しいと思います。
その為、ろ過器を選ぶ前に自分の飼育したいコリドラスの最大サイズや匹数等も考える必要があると思います。
以前、こちらの記事でも書かせて頂きましたが、適正飼育数は水槽の大きさともう一つろ過器の種類に大きく依存すると私は思っています。
その為、ろ過器別にコリドラス飼育のろ過器の選び方について書かせて頂きたいと思います。
投げ込み式フィルターについて
コリドラス水槽で、投げ込み式フィルターを単体で使用するにはろ過容量が少ない為、生物ろ過の力が弱く中々、メインで使用するのは難しいと思います。
コリドラスは餌を沢山食べて水を汚す為、過密を避けて数匹で飼育する等の場合以外では投げ込み式フィルターは活躍できないと思います。
ウール自体も汚れやすく、コリドラス水槽で多く使用する可能性が高い砂やソイル、残り餌や糞でウールが容易に目詰まりする可能性もあります。
スポンジフィルター
スポンジフィルターはろ過能力が見た目に反して高く、物理ろ過と生物ろ過を兼ね備えている為、単体では難しいですが、複数のスポンジフィルターを使用することで、コリドラスでも飼育することができています。
しかし、メンテナンス期間が他のろ過器に比べると早い為、手間がかかるのが難点だと思います。
テトラのツインブリラントスーパーフィルターを複数個使用されている方が多いと思います。
その為、メンテナンスの際には今日は右側のスポンジだけを外してしっかり綺麗にしてあげて、水の様子を見ながら別の日に左側のスポンジだけを外して掃除するのがお勧めです。
何故かと言いますと、全てのスポンジフィルターを一度に全部洗ってしまうと、スポンジフィルターに定着している硝化バクテリアが水槽外にほとんど出てしまうから、水質が安定しにくくなる可能性があります。
底面フィルター
底面フィルターは水槽に入れているソイルや砂がそのまま、ろ材代わりになるため、生物ろ過が多く働きやすいです。
また、底床内の通水性がよく、止水域が出来にくい為、好気性バクテリアが湧きやすく専門店等でも多く使用されています。
コリドラスを飼育する場合、砂は粒が細かくて使用できない為、大磯を使用して飼育することが多いと思います。
大磯を使用する場合、どうしても残り餌や糞等が大磯との間に入り込んでしまう為、定期的にプロホース等でお掃除するか手でかき混ぜて汚れを浮かせてから水換えをする必要が出てきます。
又、どうしても大磯ではなく川砂を使用しながら底面フィルターを使いたい場合、底面フィルターにグラスファイバーを巻いて砂が入り込まないように加工したり、底面フィルターの上にウールマット等をひいてから砂を敷く等の工夫が必要になってくると思います。
外部フィルター
外部フィルターは1位、2位を争う程、コリドラス水槽では多く使用されているろ過器だと思います。
外部フィルターにはろ材が多く入れることができ、ろ材の種類も豊富にあるため、自分の飼育環境に合わせてカスタマイズしやすいです。
また、水槽内の生体の飼育数が増えたりサイズが大きくなってきて水質を汚しやすくなった場合でも、ろ過不足かな?と感じたタイミングでサブフィルターを取り付けることができるため、柔軟に対応できると思います。
個人的には、故障も少なく、故障した場合でも交換パーツがホームセンターや専門店に行けばおいてあることが多いのもいいなと思います。
他にもろ過能力が高い為、フィルター内のメンテナンス間隔も他のろ過器と比べるとあけることが出来るため、水槽の本数が増えるにつれてより、外部フィルターにして良かったなと思うことが増えるかと思います。
川砂を使用して飼育する場合、ストレーナー部分にスポンジを使用することで、ろ過器が壊れるリスクも軽減することができます。
ですので、川砂でコリドラスのモフモフした姿を楽しみたいという方にもお勧めです。
上部フィルターに比べて上の空間が開いている為、水草を育成できるようなライトを使用するとコリドラスと水草レイアウトという楽しみ方もできて面白いと思います。
上部フィルター
上部フィルターも1位、2位を争う程、コリドラス水槽では多く使用されているろ過器だと思います。
生物ろ過、物理ろ過に優れており、水槽内に酸素を取り込みやすい為、水槽内に酸素を供給するためにエアレーション等をしなくても使用することができます。
また、外部フィルターに比べると価格も安くメンテナンスもしやすい為、初心者から上級者まで幅広いユーザーに好かれているんだろうなと思います。
外部フィルターに比べるとろ過容量が少ない為、ユーザーによっては上部フィルターをオーダーメイドしている方も良く見かけます。
川砂を使用して飼育する場合、ストレーナー部分にスポンジを使用することで、ろ過器が壊れるリスクも軽減することができます。
ですので、川砂でコリドラスのモフモフした姿を楽しみたいという方にもお勧めです。
オーバーフロー水槽
オーバーフロー水槽を使用してコリドラス単体を楽しむというやり方はあまり見かけたことがありませんが、濾過槽が水槽の下に多く設置できるため、水量が多く、水質も安定しやすいです。
その為、普段お仕事が忙しくて、メンテナンス間隔や水換えが中々できないという方にはお勧めできると思います。
しかし、システム導入までに費用がかなり掛かってしまう為、メンテナンスしたり毎日水槽を見ることができると言う方はコリドラスを楽しみたいのであれば、上部フィルターや外部フィルターでも充分ではないかと感じます。
まとめ
簡単に今回の記事のポイントをまとめます。
・自分の飼育したいコリドラスの種類によって最大サイズが変わってくるため、飼育する前に確認する必要がある。
・飼育したい匹数によっても餌の量や糞の量等が変わってくるため、確認が必要。
・匹数が少なかったり、サイズが小さいのあればどのろ過器でも最低限、コリドラスの飼育を楽しめることができる。
・個人的には外部フィルターや上部フィルター等を使用するのが一番安心だと思う。
コリドラスを楽しむ上でろ過器は大きな役割を担っていると思うので、この記事を読んで少しでも、どのようにしてコリドラス飼育を楽しみたいのか考えて頂けると嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。