アクアリウムの基礎

外部フィルターの特徴やメリット、デメリットを細かく解説。

実際に私は、普段外部フィルターを使用してコルレア・レッドビーシュリンプ・ハイブリッドビー・メダカの繁殖を行っています。
本記事では下記について書いていきたいと思います。
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外部フィルターを実際に使っている用途

・水草水槽

・コリドラス、ビーシュリンプ、メダカの繁殖

・30cmキューブからそれよりも大きい水槽

上記の用途で私は外部フィルターを使用しています。

外部フィルターの構造

 

画像の通り、水槽の外にフィルターを置いて使用します。

①ストレーナーと書いてあるところから水槽の水が吸われてフィルター内に入ります。

②ろ過層の中で物理ろ過と外部ろ過がされます。

③ろ過された後、モーターの力で上についているパイプの所から綺麗になった飼育水が水槽内に排水されます。

私は生体を繁殖させている水槽や育成している水槽にはプレフィルターというものを使用しています。

プレフィルター(サブフィルター)

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プレフィルターとはメインのフィルターの前につけることができるフィルターです。

同じようなフィルターが縦に二個ずつ並んでいるのがわかるでしょうか。

写真の外部フィルターは4本の水槽に2個ずつ(メインフィルターとサブフィルター)をつけています。

手前にプレフィルター(サブフィルター)というフィルターをつけることで、よりろ過材を多く入れることができ、生物ろ過を強化することができます。

又、サブフィルターでゴミ等がしっかり取り除かれる為、メインフィルター自体はそこまで汚れなくなるので、ろ材を洗ったりしてバクテリアを必要以上に洗い流さなくて済むようになります。

しかし、必ずしもサブフィルターを使用しなければ、いけないのかと言われるとそうではありません。

私はレッドビーとハイブリッドシュリンプとコリドラス、メダカと繁殖している水槽が多い為、水替えを毎日行うことができません。そのため、プレフィルターを使用しています。

サブフィルターを使用しない場合はろ過量が少し少ない為、汚れた飼育水を綺麗な水に換えてあげるために少し水を換える頻度が多くなります。

ろ材

外部フィルターの中にはバクテリアが居着くろ材が必要となってきます。

詳しくろ材について下記記事に書かせて頂いたので、参考にしてみてください。

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外部フィルターのメリット

 

生物ろ過能力が高い

外部フィルターの中にろ材を多く入れることができます。ろ材には硝化バクテリアの住処になり、水槽内の有機物から出る有害な物質を害の少ない物質に変えてくれます。

コリドラスやメダカ等に1日2~3回ほど餌をあげていますが病気が出たことはありません。

音が静か

アクアリウムにのめり込み始めた頃は専用の部屋や建物がなかったため、リビングや寝室にも水槽を置いていました。

外部フィルターですとモーター音もそ水槽台の中に収めるとそこまでしないため、家族に怒られることも少なかったです。

エーハイムの2213に関しましては少し手を加えてあげることでモーター音や振動もほとんど聞こえなくなります。今度記事にしたいと思います。

水槽の中が綺麗に見える

他のフィルターにくらべ、水槽内に入るものは給水パイプと吸水パイプのみなので、水槽内が綺麗に見えます。

又、ADA等のガラス製の物を使用するとパイプ自体もインテリアの一つに見え綺麗です。

長く使える

一番長く使用している外部フィルターは15年近く使用していますが、現役で使用できています。

メンテナンスの際にインペラーやスピンドルというパーツを何度か壊してしまったことがありますが、交換パーツがあるので安心です。

ほかのパーツが壊れたことはなく、ホースを5年に1度くらい交換する程度です。

外部フィルターのデメリット

 

値段が高い

ランニングコストは電気代のみですが、外部フィルターを購入するのに初めにお金がかかってきます。エーハイム2213が9000円~10000円ほどします。エーハイム2005が5000~6000円くらいです。

私はろ材にパワーハウスのソフトMを使用しているため、ろ材が13000円ほどしています。

スペースが水槽の外に必要

外部フィルターが外に出るので、その分外にスペースが必要です。

60cm水槽や6045水槽ではエーハイムの2213を使用してます。大きさが大体縦25cm×横25cm高さ35cm必要となってきます。

30cmcube水槽ではエーハイムの2005を使用しています。大きさが縦14cm×横14cm×高さ25cm必要となってきます。

通常でしたら上段に水槽を置いて下段のキャビネットの中にしまったりしますが、手作りの水槽台とかですと横や後ろ等に置くスペースが必要となってきます。

メンテナンスに時間がかかる

外部フィルター自体のメンテナンスは大体6か月~1年に1回行っています。

生体が吸い込まれないようにストレーナーにスポンジを使用していてそのスポンジは1~2週間に一回程度揉んでいます。

元の状態に戻すのに大体、30分ほどかかります。

思いつく限りですが、メリットとデメリットを挙げてみました。

私の外部フィルターの考え方

まず、水槽の本数が多い為、少しでも水槽の1本あたりに掛かるメンテナンスを少なくできるか考えています。

その為には安定した水質を人間が毎日メンテナンスしなくても保てるようにしたいです。

なので、外部フィルター+プレフィルターを使用し、生物ろ過を強化しています。

外部フィルターとプレフィルターの中のろ材は全て、パワーハウスのソフトMを使っており、スポンジや活性炭等は使用していません。

なるべく、バクテリアが居着くスペース(ろ材)を増やしてあげることで生物ろ過を極限まで強めています。

パワーハウスのろ材は耐久性が高く、特殊多孔質構造でバクテリアが多く住みやすいと思っています。

又、私の住んでいる地域では浄水器の水がPh7.5と少しPhが高めです。

ですので、ソフトタイプのPh上昇抑制メカニズムのソフトタイプを使用しています。

物理ろ過に関しては外部フィルターとは別にスポンジフィルターを入れており、そちらで目に見えるごみをこしとり、なるべく外部フィルターの中が汚れないようにして外部フィルター自体はメンテナンスしなくてもいいようにしています。

水質が安定していて生体が健康でいられる環境を作りつつ水槽の日々のメンテナンスにかかる時間は減らし、餌の時間や生体の選別や健康かどうか見る時間に充てたいと考えています。

普段の私の外部フィルターの管理方法

毎日気にして見ている点は下記の3点です。

観察ポイント①

まず、外部フィルターの排水側の口からろ過された水がしっかり出ているか又、排水量が明らかに下がっていないか観察します。

まず、目視でいつも排水されている勢いと違わないか観察します。

勢いが弱くなっている場合はろ材やストレーナーの部分のスポンジが詰まっていることが多いです。

目視以外で、排水量の目安を作りたい場合は設置直後やメンテナンス直後に排水側のパイプをバケツ等に入れ、何秒間でどのくらいの量が排水されているか計ります。

水を換えるタイミングで計ると効率が良いと思います。

観察ポイント②

外部フィルターの中に汚泥がたまってきていないか観察します。

エーハイムの場合ろ材が入っている所が緑のケースになっている為、しっかりと外から中を目視しにくいです。

ライト等を当てながら観察すると中がしっかりと見えてお勧めです。

その時にホースの中も汚れが溜まってきていないか観察します。

観察ポイント③

外部フィルターの管理ではないですが、生体に餌をあげた際にちゃんと餌に寄ってくるか、やせ細ってきている個体はいないか、病気等になっている個体がないか観察しています。

私の外部フィルターのメンテナンス方法

排水量が明らかに減ってきていたらお掃除をします。

ストレーナー編

エーハイム2213の場合はまず、ストレーナー部分のスポンジフィルターは大体1~2週間に一回程度、飼育水か浄水器の水で綺麗になるまで、何回も水を換えながら揉みます。

綺麗になったら再装着します。

エーハイムクラシック2213に使用するスポンジについて分かりやすく記載させて頂いたのでよろしければ、参考にしてください。
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実際の掃除方法について分かりやすく記載させて頂いたのでよろしければ、参考にしてください。
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そちらを購入して頂いて、ボックスに入る大きさにカットして使い捨てにすると時間短縮で楽です。

ろ材編

エーハイム2213の場合、ダブルタップを排水側、吸水側、プレフィルターとメインフィルターの間の3個所につけて置くと、プレフィルターだけ洗ったり、メインフィルターだけ洗ったりできて便利です。

ろ材自体を洗う際はバケツなどにろ材を移して飼育水か浄水器の水で洗うようにしてください。

水道水ですとカルキで硝化バクテリアが死滅する恐れがあるため、使用しない方がいいと思います。

ろ材を入れる際にネットに入れておくと洗う際にネットを上下に揺すって頂くだけである程度汚れが取れていいと思います。洗いすぎると硝化バクテリアも洗い流されてしまう為、洗いすぎない方が安心です。

ダブルタップを使用していると戻した時に呼び水という行為もコックを開くだけで行うことができるようになるので簡単だと思います。

洗いすぎも硝化バクテリアが減ってしまう為、程ほどがお勧めです。

まとめ:外部フィルターは使い勝手がいい!!

簡単に今回の記事のポイントをまとめます。

・外部フィルターは様々な用途で使用しやすい。

・生物ろ過能力が高い為、水質が安定しやすい。

・音も静かで水槽内が綺麗に見える。

・高価だが、長期的にみるとコストパフォーマンスが良い。

・他のフィルターに比べメンテナンス期間を開けることができる。

このような感じです。

忙しい方でも楽しく生体飼育や繁殖を楽しめるのは外部フィルターだけだと思います。

メンテナンス期間もスポンジフィルターと併用することでより間隔をあけることが出来ます。

水質が安定してくると休みの日にメンテナンスをし、忙しい仕事の日は鑑賞や餌やりをメインに楽しめると思います。

最後まで見てくださりありがとうございました。

ABOUT ME
XYL1SH
アクアリウムという趣味がもっと気軽に出来て繁殖の面白さを知ることができたら楽しいのではないかと思い、記事を書き始めました。 私が培ってきた経験や知識を元に書いているので意見の食い違い等もあるかもしれませんが、暖かい目で見て頂けたらなと思います。 又、日々、生体を繁殖させている中で今よりもっといい方法を見つけた場合は記事内容に斜線をひいて変化していくと思いますが、ご了承ください。 実際に繁殖させている生体はyou tubeやInstagramに載せている為、お時間がありましたら参考にしてください。