アクアリウムの基礎

水作の水心AIRPUMPシリーズ(2S、3S、7S)について分かりやすくレビューします。

エアーポンプを購入する際に各メーカーが販売している為、どのエアーポンプを購入したらいいのか悩むと思います。

又、エアーポンプの場合、吐出量も気になりますが、稼働音も生活する上で気になってくるかと思います。

今回は水作の水心シリーズ(2S、3S、7S)について説明させて頂けたらなと思います。

水作について

HPやカタログを見て頂くと「魚づくりは水作り」と書かれており、生活空間に自然環境を創造し、安らぎを提供する観賞魚飼育を提案されています。

エアーポンプだけではなく、フィルター、照明、メンテナンス用品等様々な種類の商品を販売されています。

私自身もエアーポンプだけではなく、プロホースやフロートボックス等の様々な商品を使用させて頂いています。

水心AIR PUMPシリーズの大きな違いについて

水心のAIR PUMPシリーズには3種類の商品があります。

SSPP7-S、SSPP-3S、SSPP-2Sです。

3種類の違いは大きく分けると4つあります。

本体の大きさ

画像の通り、本体の大きさが3種類とも違います。

1番大きいのがSSPP2-Sで幅8×奥行き19.5×高さ6cmあります。

次に大きいのがSSPP3-Sで幅8×奥行15.5×高さ5cm あります。

1番小さいのがSSPP7-Sで幅7.5×奥行13×高さ5cmあります。

ダイヤフラム

SSPP-2S

SSPP-2Sは2個のダイヤフラムを使用することで振動を打ち消すあうようにして静音性を保持しているのと同時にハイパワーを実現しています。

SSPP7-S、SSPP-3S

SSPP7-S、SSPP-3Sはダイヤフラムは1個です。

ダイヤル調整式と固定式

SSPP2-S、SSPP-3S

SSPP2-S、SSPP-3Sはダイヤル調整式であり、水槽のろ過器(スポンジフィルター、底面フィルター、エアーストーン)によって吐出する量が少し違ってくるため、ダイヤルがついていることで簡単に調整できます。

ダイヤルで吐出量が調整できる場合、モーターに負荷がかかり、寿命が早くなるかもと思う方もいるかもしれません。

SSPP2-S、SSPP-3Sはダイヤフラムのついたユニットと磁石の距離を調整することでダイヤフラムの動く量を調整して空気量の調整を行っているため、モーターに負担がかかることがないようにできています。

SSPP-7S

SSPP-7Sは固定式ですので、エアレーションの強さを調整するのは三方コックや2方コックを使用したりして圧を逃がさないとできない為、調整しにくいです。

最大吐出量と水深25cmの吐出量の違い

SSPP-2S

SSPP-2Sは最大吐出量 吐出量調節式 3500cc/毎分で水深25cm 3000cc/毎分です。

水槽のサイズとしては60cm~120cmを想定しています。

個人的な使用感としてはスポンジフィルター3~4個は動かすことができました。

SSPP-3S

SSPP-3Sは吐出量調節式 2500cc/毎分で水深25cm 1500cc/毎分です。

水槽のサイズとしては45~60cmを想定しています。

個人的な使用感としてはスポンジフィルター2~3個は動かすことができました。

SSPP7-S

SSPP7-Sは吐出量固定式 2000cc/毎分で水深25cm  1000cc/毎分です。

水槽のサイズとしては30~45cmを想定しています。

個人的な使用感としてはスポンジフィルター1個は動かすことができました。

水心AIR PUMPシリーズの個人的見解について

静音性について

個人的にはエアーポンプの中では水心AIR PUMPシリーズの静音性は高いと思います。

静音性を保つ為に、本体自体に振動吸収脚ゴムがついており、周囲に振動を伝えないように工夫されています。

より静音性を高める方法としてエアーポンプの場合、防振性を高めてあげることが大切です。

どうしてもポンプが空気を吐出しているため、細かく振動してしまいます。

その為、水心を置く場所を防振マットの上等において振動しないようにしてあげるとより静かになります。

しかし、置く場所がなかったり、足場が悪く振動が抑えられないことがあるかもしれません。

その場合、フックをかけたりする穴も本体に開いており、ぶら下げて使用することで振動しなくなるため、静音性を高めることができます。

本体自体の最大吐出量の静音性に関してはSSPP7-S>SSPP-3S>SSPP-2Sです。

SSPP-2Sのダイヤルを最大にするとボーという音がそこそこ大きいです。

最大吐出量でSSPP-2Sを寝室に置いていると少し気になるレベルだと思います。

最小吐出量でSSPP-2Sを使用しているとエアレーションのぶくぶく音の方が大きいです。

エアレーションの強さ

エアレーションの強さではSSPP-2S>SSPP-3S>SSPP7-Sです。

アクアリウムを趣味として行っているとどうしても水槽が少しずつ増えたり、生体が繁殖して子供が産まれた場合、急遽スドーのサテライト等を使いたくなることがあります。

そうゆう場合、サテライトへのエアリフト揚水用は意外と吐出量が必要なので、SSPP7-Sですと力不足に感じました。

そうしたことを考えると、毎回エアーポンプを購入したりするのも大変ですので、個人的にはSSPP-3SかSSPP-2Sがお勧めです。

SSPP7-Sを実用的に考えると、エアーストーン等を使用してエアレーションする場合には有効だと思います。

SSPP2-S、SSPP3-Sだとどうしても吐出量が多い為、エアーストーンを接続して使用する場合、何個もエアーストーンを分岐して使用しないと、エアーが強すぎて雫が水槽の外に飛んだり、水流が強くできてしまったり、エアーを調整するのがとても難しいです。

交換パーツが豊富

エアーポンプはダイヤフロムの部分がゴム製でできていることや24時間365日稼働させていることが多いので、壊れる可能性があります。

長年使っているとゴム製でできているダイヤフロムの部分が紫外線や長年の稼働による経年劣化によってひび割れや破損が起き、吐出量が落ちることが多いです。

しかし、交換ユニットを販売してくれているため、交換すると新品のように吐出量が戻ることが多いです。

他にも本体自体についている振動吸収脚ゴムが劣化して振動が大きくなった場合でも、振動吸収脚ゴムが別売りで販売しているため、交換することができます。

水心AIR PUMPシリーズの個人的見解のまとめ

個人的には、水槽がある程度増える可能性やいずれ生体繁殖してスドーのサテライトをする可能性があるのであれば、SSPP-2Sを購入して吐出量をダイヤルで抑えて使用するのが静音性と吐出量と拡張性を考えると1番いいと思います。

メーカーは推奨していないと思いますがSSPP-2Sを紫外線の当たる屋外ビニールハウス内のメダカの稚魚水槽にも実際使用していますが5年程使用して壊れていません。

その前に屋内でも3年程使用しているため、画像の水心はちょっと外見が古びた感じに見えますが現役です。

水槽が増えても2本くらいかなという場合や生体繁殖にはそこまで興味がない場合、電気代と静音性を考えるとSSPP3-Sを購入するのがお勧めです。

生体繁殖がメインではなく、どちらかというと水草水槽がメインで夜間のエアレーションにエアーストーンを使用したいという場合、SSPP-7Sを購入するのが1番いいのかなと思います。

まとめ

簡単に今回の記事をまとめます。

・ダイヤル調整式と固定式の2種類がある。

・最大吐出量と水深25cmの吐出量が3種類とも違う。

・エアレーションの強さはSSPP-2S>SSPP-3S>SSPP7-S。

・静音性はSSPP7-S>SSPP-3S>SSPP-2S。

水心は吐出量が選べることや交換パーツが豊富にあり、静音性も保持されている商品はあまりないので、個人的にはお勧めです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

ABOUT ME
XYL1SH
アクアリウムという趣味がもっと気軽に出来て繁殖の面白さを知ることができたら楽しいのではないかと思い、記事を書き始めました。 私が培ってきた経験や知識を元に書いているので意見の食い違い等もあるかもしれませんが、暖かい目で見て頂けたらなと思います。 又、日々、生体を繁殖させている中で今よりもっといい方法を見つけた場合は記事内容に斜線をひいて変化していくと思いますが、ご了承ください。 実際に繁殖させている生体はyou tubeやInstagramに載せている為、お時間がありましたら参考にしてください。