コリドラスを飼育する上で、どのくらいの水槽サイズが扱いやすいんだろうとか、どのくらいの匹数だったら入れても大丈夫なんだろう?って疑問に思うと思います。
私自身よく上記について質問されることが多いです。
今回はコリドラスの中でも一番種類が多く人気が高いショートノーズのグループに着目した適正水槽サイズと適正飼育数について分かりやすく説明します。
Contents
コリドラス飼育の水槽素材について
コリドラスを飼育する上で使用する水槽は個人的にはガラス水槽や淵あり水槽が使いやすいと思います。
どうしても、コリドラスを飼育していると糞や排泄物の量が多いので、水槽の下に敷いている底床をプロホースで吸ったりかき混ぜたりして汚れを出す必要があります。
アクリル水槽ですと、底床をかき混ぜたりする時に傷がつきやすくメンテナンス時に少し神経を使います。
また、ガラス面に苔等も出やすいことから水槽の側壁を擦ったりスクレーパーを使用して落としたりするので、アクリル水槽ですと傷がつきやすいです。
ガラス水槽では、私的になりますが、ADAのキューブガーゼン水槽や寿工芸から販売されているコトブキ レグラスフラットがシリコンがお勧めです。
コトブキレグラスフラットはADAに比べるとガラスの張り合わせているシリコンが少し多かったり、ガラスがすこし緑がかっていますが、値段が安く水を張った時の透過性も優れています。
コリドラス飼育の適正水槽サイズについて
コリドラスの中でもショートノーズタイプにほとんどの人気種類のコリドラスが属しています。
私がはまっているコリドラス・パラレウス(コルレア)もショートノーズタイプです。
私の経験になりますが、ショートノーズタイプのコリドラスは親サイズで最大8cm程度まで大きくなります。
その為、皆様が飼育しているコリドラスのサイズにもよりますが、最低でも30cmキューブ、できれば45cm規格水槽~60cm規格水槽くらいのサイズがあると安心して飼育が楽しめると思います。
お店や専門店等にいくと、30cm規格水槽も販売されていますが、水槽の大きさが幅30cm×奥行18cm×高さ24cmしかなく、水量も12.9ℓしかありません。
その中にソイルや砂、大磯を入れたり、ヒーターやろ過器を入れると更に水量が少なくなってしまいます。
コリドラス自体が、最大8cmまで大きくなることを考えるとほとんど泳げるスペースがなかったり、水量が少ないため、水温や水質変化が激しくなり飼育を楽しむことが難しいと思います。
水質や水温が安定しなく、調子を崩したりすることが増えると飼育を楽しむというより毎日水槽を見て一喜一憂して日常生活に支障をきたす可能性もあります。
私自身、アクアリウム飼育を始めた最初の頃は水槽を毎日見て一喜一憂し、仕事や日常生活を送っていても、水槽が気になってしまい、仕方ありませんでした。
他にも、コリドラス飼育の醍醐味の1つである水槽の底を泳ぎ回り、コミカルな動きをしながら餌を探したりする行動や同種類でのコリドラスの群泳といった可愛さを楽しむことが難しくなります。
ショートノーズタイプのコリドラスは性格も温厚な種類が多い為、他の種類との混泳も楽しみやすいので、水槽のサイズが大きい方が様々な種類の熱帯魚と混泳できるため、面白いと思います。
水槽のサイズが大きければ、大きい程、水量が多い為、水温変化が少なく、水質が安定しやすかったりしますが、水を換えたり、苔を取ったりするのが大変になってくるので、大きくても、60cmワイド水槽までが取り回しや使い勝手がいいかなと思います。
コリドラスの大きさによる水槽適正飼育数について
コリドラスの適正飼育数は飼育しているコリドラスの大きさや使用している水槽の大きさで変化してきます。
購入したコリドラスが3cm前後の場合、始めは30cmキューブあたりが飼育しやすいと思います。
コリドラスのサイズが小さい場合、どうしても運動量が少なく、暗がりに隠れていることが多いという性質もあって、中々餌が食べられないことが多いです。
水槽のサイズが大きいと移動する距離や餌の落ちる場所によって食べれなかったりする可能性があります。
3cm前後でしたら30cmキューブで15匹程度までは飼育できると思います。
4cm前後から5cmでしたら45cm規格水槽で8~12匹、60cm規格水槽で13~18匹くらいまでが適正飼育数だと思います。
それ以上になってくると餌を食べられない個体が出てきたり、コリドラス自体、餌を沢山食べて糞をするので、ろ過器がしっかりしていないと水質が安定しなくなってきて調子を崩したり、病気になる個体が出てきます。
コリドラスのサイズが7~8cm前後になってくると、かなりコリドラス自体の迫力が出てきます。
7cm前後で運動量や食事量を加味すると45cm規格水槽に3~5匹、60cm規格水槽に5~8匹が現実的な適正飼育数になってくるかなと思います。
それ以上にいれてしまうと餌の取り合いや繁殖時の争いでヒレが背ビレや尾びれがボロボロになってしまう個体が出てきてしまいます。
実際に、以前60cm規格水槽に10匹以上コリドラス・パラレウス(コルレア)の繁殖サイズを入れていましたが、繁殖行動のTポジションの取り合いで何匹か雄のヒレがボロボロになってしまった経験があります。
まとめ
簡単に今回の記事をまとめます。
・アクリル水槽よりガラス水槽の方がメンテナンスしやすい。
・水槽の大きさは最低でも30cmキューブ水槽、できれば45cm規格水槽~60cm規格水槽が望ましい。
・適正飼育数は水槽のサイズと個体の大きさで決めるのが安全。
水槽のサイズや個体の大きさ、使用しているろ過器、飼育者の飼育スキルでも水槽適正数は変化してくるので、1つの目安にして頂けると助かります。
書いてある水槽のサイズや匹数でしたら大きな失敗はしにくく、安全にコリドラス飼育を楽しめるかと思います。
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました。