コリドラスを飼育するのにあたって悩むことが多い原因の1つが底床選びだと思います。
私自身も10年以上コルレアを飼育していますが、始めたばかりの頃は、底床についてかなり悩み試行錯誤しました。
底床を選ぶ上で難しいのはろ過器によってもベストな底床の種類や厚さが変化してくることです。
その為、今回は飼育環境やろ過器に合わせた底床の種類や厚さについて分かりやすく説明できたらなと思います。
特に今回の記事はコリドラスの底床に特化しているため、参考になりやすいと思います。
Contents
大磯
底面フィルターを使用する場合、大磯が第一選択肢としてあがってくるかと思います。
外部フィルター、上部フィルター、スポンジフィルターの場合は選択肢の1つだと思います。
何故、底面フィルターの場合は第一選択かと言いますと、底面フィルターの場合、砂を使用すると底面フィルターの内部に入り込んで詰まる可能性があるからです。
大磯のメリット
コリドラスを飼育する上で、大磯を使用するメリットとしては半永久に使えるため、ある程度乱雑に掃除の際にかき混ぜてもソイルのようにつぶれたりすることがないと言うことです。
掃除をする際に、簡単にかき混ぜたりして大磯の間に溜まった糞や食べ残しの餌等を除去でできるのはかなりのメリットだと感じます。
コリドラスの場合、メダカ等と違い、生活のほとんどは水槽の下~底付近にいることが多い為、底床が汚れることで病気発症のリスクが高いです。
その為、以下に底床を汚さず、綺麗に保つことができるかが飼育する上で重要となってきます。
他にも大磯は長年、使用することで、大磯等の表面積に微生物も繁殖するため、ろ過材の1つとしても活躍する可能性があります。
大磯のデメリット
大磯のデメリットとして、貝殻等が混ざっていたり、石である大磯を入れることでカルシウムやマグネシウムが溶けだしてGHが上がりやすかったり、Phがアルカリ性に傾きやすかったりします。
コリドラスの元々生息している地域は弱酸性の地域が多いので、アルカリ性に傾きやすいのはデメリットかもしれませんが、ある程度の飼育環境には適応することが出来るため、そこまで気にする必要はないと思います。
他にはガラス水槽を使用している場合、手荒に扱うことでガラス水槽が傷ついたり、最悪割れる可能性があるので注意が必要です。
コリドラスを飼育する上で楽しみの一つであるコリドラス特有のモフモフした姿(底砂の中に口を突っ込んで餌を探すしぐさ)は大磯を使用すると粒が大きい為、中々見ることができません。
大磯の厚さについて
大磯を使用する場合、小粒、中粒を使用することが多いかと思います。
個人的には1mm以上4mm程度くらいのサイズがコリドラスを大磯で飼育する場合、使い勝手がいいと思います。
よく市販されている大磯の場合、小粒でも2mm~4mmのサイズと少し大きい為、ある程度厚く敷いても底床の中の通水性をある程度保つことができます。
底面フィルターを使用する場合は大磯がろ過材代わりになるため、ある程度の厚さが必要になってきますが、外部フィルターやスポンジフィルターの場合、そこまで厚くなくても問題ないと思います。
その為、底床の厚さは5mm~6cm程度の中で自分が管理しやすい厚さを探すのが安全だと思います。
珪砂
コリドラスを飼育する上で過密気味に飼う場合、糞の量が多く弱酸性に傾きやすい為、底床に混ぜたりして使用する方も見かけますが、個人的にはお勧めしにくいです。
何故かというと、珪砂は細かい石英の粒でできています。
石英自身は六角柱状のきれいな自形結晶をしているので、角がとがりやすくコリドラス特有のモフモフした姿(底砂の中に口を突っ込んで餌を探すしぐさ)をした際に口周りや体表が傷つきやすいです。
商品によっては川の下流部分でとれた角が丸くなってきている珪砂も売っていますが、全て丸くなっているかは判断しにくいです。
サンゴ砂
コリドラスを飼育する上で過密気味に飼う場合、糞の量が多く弱酸性に傾きやすい為、底床に混ぜたりする人も見かけますが、硬度が上がりやすく使用したくない時に出しにくい為、個人的にはお勧めしにくいです。
大きいサンゴの塊を入れる方もいますが、コリドラスは暗がりに隠れる性質を持っている為、サンゴのごつごつした表面で体表を傷つける可能性があります。
過密気味に飼育する場合にどうしても水換えの頻度を減らしたりしたく入れる場合、取り出しやすいように、不織布タイプの水切りネットやティーバッグに入れて使用するのが安全だと思います。
川砂、田砂
外部フィルター、上部フィルター、スポンジフィルターを使用する場合、コリドラス飼育では第一選択肢としてあがってくるかと思います。
川砂、田砂のメリット
コリドラスを飼育する上で、田砂や川砂を使用するメリットとしては半永久に使えるため、ある程度乱雑に掃除の際にかき混ぜてもソイルのようにつぶれたりすることがないと言うことです。
掃除をする際に、簡単にかき混ぜたりして田砂や川砂の間に溜まった糞や食べ残しの餌等を除去でできるのはかなりのメリットだと感じます。
大磯に比べると粒も砂状で細かい為、糞や食べ残しの餌等があった場合も奥まで入り込まず、プロホースや砂利クリーナー等で汚れを取り除きやすいです。
大磯では少し気を使いながらするかき混ぜての掃除も水槽にヒビが入らないかビクビクする必要がないです。
他にも、田砂や川砂は砂の色が少し明るい為、水槽内の汚れが砂の表層に溜まってきているのが分かりやすく、掃除のタイミングをミスするということも少ないです。
コリドラスの場合、メダカ等と違い、生活のほとんどは水槽の下~底付近にいることが多い為、底床が汚れることで病気発症のリスクが高いです。
その為、以下に底床を汚さず、綺麗に保つことができるかが飼育する上で重要となってきます。
1番の醍醐味である、コリドラス特有のモフモフした姿(底砂の中に口を突っ込んで餌を探すしぐさ)も川砂や田砂であれば観察することが出来るため、癒されること間違いなしです。
田砂、川砂のデメリット
田砂、川砂のデメリットとして粒が細かく砂状であるため、外部フィルターや上部フィルターの吸い込み口にストレーナースポンジを使用する等工夫をしないとろ過器が詰まってしまい、故障の原因になるので注意が必要です。
他にも、ソイルや大磯等に比べると田砂や川砂は少し砂の色が明るい為、コリドラスの体色が飛びやすかったり、少し薄く感じることがあります。
田砂、川砂の厚さについて
田砂、川砂は粒が細かい為、厚く敷いていても砂の中の通水性がない為、嫌気層ができやすく、そこまで厚く敷く必要がないかなと思います。
一般的には底が見えなくなるくらいから3cm程までの間で調整するのが安全だと思います。
ソイル
底面フィルター、外部フィルター、上部フィルター、スポンジフィルターを使用する場合、1つの選択肢としてソイルもあがってきます。
ソイルのメリット
ソイルのメリットとして土の色が黒い為、コリドラスの体色が濃く見えやすい為、映えやすいです。
他にも、弱酸性にPHをある程度安定されてくれたり、ソイルの表面積に微生物や硝化細菌が繁殖するため、ろ過材の1つとしても活躍する可能性があります。
水草等を水槽に入れたい場合でもソイル自体に養分があるため、水草とコリドラス両方を楽しみやすいと思います。
ソイルのデメリット
ソイルのデメリットとして、底床が汚れた場合、掃除がしにくく、かき混ぜたりすると容易に泥状化してしまいます。
コリドラス特有のモフモフした姿(底砂の中に口を突っ込んで餌を探すしぐさ)をしたりすると同様にソイルがつぶれやすい為、ストレーナースポンジやスポンジフィルターはこまめに掃除をする必要があります。
ソイルを使用する場合は栄養系と言われているソイルを固める際に行う焼却温度が低いものではなく、吸着系と言われているようなソイルを固める際に焼却温度が高いものを使用するとソイルが崩れにくい為、少しは使い勝手がよくなります。
他にも、ソイルだと掃除がしにくい為、汚れが蓄積しやすく、コリドラスが髭が細菌で溶けやすかったりします。
ソイルの厚さについて
ソイルの厚さは水草等を植えたりする方もいると思うので、5mm~5cm程度の中から自分にあった厚さを探すのが安全だと思います。
まとめ
簡単に今回の記事をまとめます。
・大磯は底面フィルターの場合、使いやすい。
・大磯はアルカリ性に傾きやすかったり、掃除の際に注意が必要。
・珪砂は角がとがりやすい為、コリドラスには使いにくい。
・サンゴ砂は硬度が上がりやすかったりコリドラスの皮膚表面を傷つけやすい。
・川砂、田砂はコリドラス特有のモフモフした姿が見れる。
・田砂、川砂は外部フィルターや上部フィルターを使用する場合、注意が必要。
・ソイルは掃除の際につぶれやすい。
今回はコリドラスに合わせた底床の選び方の1つの目安を書かせて頂きました。
自分の飼育環境や飼育スタイルに合わせて、自分にあった底床を選んでみてください。
どのようなものにも、長所と短所が混在しているため、色々考えながら選んでみるのも楽しいかと思います。
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました。