コリドラスを飼育するのにあたって照明(水槽用ライト)が必要かどうか悩むと思います。
電気代もかかるし、なければないに越した方がいいんじゃないかと考える方もいると思います。
その為、今回はコリドラス飼育に照明(ライト)が必要かどうかについて分かりやすく説明します。
特に今回の記事はコリドラス飼育に照明(水槽用ライト)が必要かどうかに特化しているため、参考になりやすいと思います。
Contents
コリドラス飼育に照明(水槽用ライト)があることのメリット
水草が成長しやすい
コリドラスを飼育したことがある方はご存じかもしれませんが、コリドラスは基本的には照明が当たりにくい流木の陰や水草の陰、フィルターの下等暗い所にいることが多いです。
その為、水槽用ライトがない方がいいかと思う方もいるかと思いますが、照明があることで、コリドラスの隠れる陰となる水草が成長しやすくなります。
コリドラスは推測ですが、南米の外敵の少ない開けた砂地の場所に住んでいることが多い為、臆病な生き物だと思います。
その為、人間が餌をあげたり近寄ったりすることで、びっくりしてすぐに影になるような場所に逃げてしまいます。
石を入れる方もいるかもしれませんが、そうしたものはコリドラスがびっくりして逃げた時に体表を傷つけたりする可能性があります。
流木を使用する場合も陰茎草(アヌビアスナナ、ミクロソリウム)をつけてなるべく、体表が傷つかないようにしてあげると安心です。
個人的には浮草やマツモ等は初心者でも扱いやすく、影もできやすいのでお勧めです。
コリドラスの状態が観察しやすい。
基本的に、コリドラスは陰になるような場所に隠れていることが多いです。
その為、水槽用ライトが点灯している時でないと中々、コリドラスの体調を確認することが難しいと思います。
水槽用ライトがなくても餌をあげてしばらくして動きがどうか等は見ることができるかもしれません。
しかし、体表や色調、背ビレ、尾びれ、胸鰭の状態がどうか等はどうしても水槽用ライトがないと判断しにくいと思います。
生体を飼育する上で、生体の体調管理はもっとも重要だと思います。
その為、毎日忙しくても数分でもライトが点灯しているときに生体を観察するのが、安全だと思います。
行動生理が正常になる可能性がある
コリドラスではどうかは分かりませんが、メダカでは、繁殖行動を起こすきっかけは日長時間が13時間以上、150lux(ルクスは光に照らされた面の明るさを示す単位です)以上で繁殖行動を起こすと言われています。
コリドラスと同じナマズ目のナマズは夜行性の魚と言われています。
昼間は流れの緩やかな場所にいて、水底の岩や水草の陰などに身を潜めていますが、夜になると発達した口ヒゲでエサを探し貪欲に捕食します。
私の飼育、繁殖しているコリドラス・パラレウス(コルレア)も餌を与えていなければ、照明がついていない消灯後の方が活発に動いていることから少なからず、光がなにかしらの行動生理や繁殖生理を与えていると考えています。
水槽内に微生物が増える
水槽にライトがあることで、植物プランクトンが増殖したり、植物の光合成が起こります。
そこから生産される有機物を分解する従属栄養細菌自体が生産者となります。
従属栄養細菌が 微小鞭毛虫や繊毛虫などにより摂取され、動物プランクトン、魚類と水槽内で、食物連鎖が起きやすくなります。
ライトがないと植物性プランクトンが増殖できなかったり、植物が光合成できない可能性があります。
微生物が水槽内に増えることで水質自体も安定しやすくなると思います。
コリドラス飼育に照明(水槽用ライト)があることのデメリット
苔や藻が増えやすくなる
水槽内に照明(水槽用ライト)を使用することで、流木やガラス面にどうしても緑藻や茶苔がつきやすくなります。
水槽の壁面や流木に藻や苔が出てくるのが嫌な方は水槽用ライトを適正サイズより1サイズ小さい物を選択したり、水槽用ライトを吊り上げて水槽との距離を少し開けたり、点灯時間を短くするなどして工夫するのがいいと思います。
水槽に入れる水草も陰茎草と言われるミクロソリウム、アヌビアス、ボルビティウス等の種類をメインにしたらそこまで明るいライトでなくても育つ為、お勧めです。
電気代がかかる
水槽用ライトを使用するとどうしても電気代はかかってしまいます。
現在は昔と違い、LEDライトという省電力の物があるため、そちらを使用するとそこまで電気代は気にならないと思います。
私も蛍光灯ライトから少しずつLEDライトに変更してきています。
水温が上がりやすい
夏場はどうしても水槽用ライトを使用していると発熱するため、それに伴って、水槽の水温は上昇しやいです。
私みたいに水槽専用の部屋や倉庫があってエアコン管理できる方は少ないと思います。
コリドラスは水温が28℃を超えてくると動きが悪くなってくる為、夏場は日中の暑い時間帯に水槽用ライトを点灯させるのではなく、夕方から夜にかけて点灯するようにするのが安全だと思います。
又、水槽用ライトも発熱量の少ないLEDのものに変更したり、水槽用ライトを適正サイズより1サイズ小さい物を選択したり、水槽用ライトを吊り上げて水槽との距離を少し開けたり、点灯時間を短くしてするのが水温上昇を少しでも抑えることができるので、お勧めです。
まとめ
簡単に今回の記事をまとめます。
・水槽内の水草が成長しやすくなる。
・コリドラスの体調管理を判断する上でライトが必要。
・一般的に生物は光によって行動生理や繁殖行動が起こりやすい。
・水草が光合成をしたり植物プランクトンが増えることで、水槽内の微生物環が整いやすい。
・デメリットとして苔が増えやすかったり水温が上昇しやすい。
今回はコリドラスに水槽用ライトが必要かどうかをメリットとデメリットの視点から書かせて頂きました。
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました。