コリドラス(コリドラス・パラレウス、コルレア)

コリドラスの体の特徴、種類、生息地について分かりやすく説明します。

アクアリウムを始めて色々な種類の魚をブリードする中でコリドラスにもとてもはまりました。

コリドラスは生息地域が広く個体の種類によって繁殖にもっていく方法が違ったりしていてとても面白いと思います。

現在はコリドラスパラレウス(コルレア)の繁殖を10年以上楽しんでいます。

今回はそんなコリドラスについて分かりやすく説明させて頂きたいと思います。

コリドラスとは

コリドラスはナマズの仲間に含まれるグループです。

昔は底床に落ちた餌を食べる習性から水槽のお掃除屋さん扱いであまり主役にはなれたことがありませんでした。

しかし、種類の豊富さや底床をモフモフしている可愛さや群れで集まって生活している時の可愛さから徐々に人気がでてきました。

現在では規制が以前に比べ厳しくなりましたが、国内に輸入される数や種類も増えており様々な方を魅了しています。

コリドラスの分布図

コリドラスの生息域は非常に広く、南はアルゼンチンの南部から北はコロンビア北部等、チリ以外の大きな川の本流、支流、湿地帯、渓流等様々な環境で生活しています。

分かりやすく4つのグループに分けてみました。

①アマゾン川周辺にはカウディマクラートゥス、シュワルツィー等が生息しています。

②オリノコ川周辺にはコントロール、シムラートゥス、メタエ等が生息しています。

③オキトス川周辺にはアルクアートゥス、トリリネアートゥス、パンダ等が生息しています。

④本当はもう少し下ですが、パラグアイ川周辺にはアエネウス、バルバトゥス、パレアトゥス、等が生息しています。

このように様々な場所に生息しています。

今までに150種以上発見されていますが、まだまだ未知のコリドラスがいるかもしれません。

コリドラスの体の特徴

鱗はなく、口ひげは3対です。

脊椎から発生した硬い2列の板状の鱗板が側線上で重なり合うようにして体全体を覆っています。

コリドラスの由来はギリシャ語で kory(ヘルメット)doras(肌)というヘルメットのように硬い肌からきています。

体全体を硬い鱗板で覆われているコリドラスをうまく表しています。

コリドラスの各部名称と働き

コリドラスの各部名称と働きについて説明させて頂きます。

①棘条(きょくじょう)

各ひれの1本目や前方にある硬いトゲ状のものを表しています。

コリドラスには背びれと胸びれの棘条からタンパク性の毒を出すので網等を使用して掬うように気をつけてください。

②背ビレ(せびれ)

棘条と軟条から形成されています。

コリドラス属は背びれでは1棘、7~9本の軟条を持っています。

背びれが大きい種類では棘条が元々長い種類と軟条と軟条の間が伸長するパターンがあります。

③吻(ふん)

3つの形状に分かれています。ショートノーズタイプ、セミロングノーズタイプ、ロングノーズタイプと長さが違います。

低床をモフモフしたりします。

④胸ビレ(むなびれ)

棘条は鋭く刺されると痛いので注意が必要です。

グループを判断する上で重要とされています。

⑤腹びれ(はらびれ)

オスとメスでは形状が異なってきます。

雌は産卵時に腹びれで卵を抱えるように包み、受精させた後に水草に産み付けます。

⑥尻びれ(しりびれ)

通常は1棘、6軟条から形成されています。サイズが小さいうちはなかなか目立たない為、気づかないかもしれません。

⑦尾筒(おづつ)

尾びれへつながるボディの付け根部分のことです。この部分にスポットを持つ個体が多くいます。

⑧尾びれ(おびれ)

泳ぐ際に推進力を出すために使われます。

尾びれの模様がある種類のコリドラスでは大人と幼魚では模様が違うことが多いです。

⑨脂びれ(あぶらびれ)

棘条のみで形成されていて動かすことができないと言われています。

⑩骨板(こつばん)

体側に上下2列ある板状の鱗のように見える部分です。

脊椎骨が鱗状に変化した上下2列の組織でできています。

一般的な熱帯魚とは鱗の構造が違うと言われています。

⑪軟条(なんじょう)

各ひれの軟らかい部分のことをさします。

背びれの軟条の数で種類が変わったりすることがあります。

⑫アイバンド

眼の上にあるメラニンの帯のことを指します。

コリドラスの種類によってアイバンドがあったりなかったり、バンドの入り方が違っていたりします。

⑬ブラックトップ

背びれにある黒い大きな模様のことを指します。

コリドラスの種類によって模様の入り方が違います。

模様が入る場合でも大きなスポット状に入っているものでない場合はブラックトップと呼ばないことが多いです。

学名とCナンバーとCWナンバー

日本で販売されているコリドラスには学名とは別に商用のCナンバーやCWナンバーという物が書かれていることが多いと思います。

学名

学名とはコリドラスの名前のことです。

現在約150種類以上いると言われています。未記載種も合わせると200種類以上いると言われています。

Cナンバー

コリドラスの中には学名がついていない未記載種もいます。

学名のついていない個体はコリドラスSPと書かれていることが多いです。

学名がない場合商用(アクアリウムショップ)等で売る場合に困ってしまいます。

その為、Cナンバーという物で種類を分けるようになりました。

Cナンバーはハンズ・ゲオルク・エバーズさんという方が使用しはじめたと言われています。

CWナンバー

最近はCナンバーよりもCWナンバーを見かけることが多いと思います。

CWナンバーはCorydoras Worldを運営されている方々が使い始めたそうです。

最近の種類はCWナンバーのことが多いので、Cナンバーに載っていない種類はCナンバーを参考にしてCWナンバーをつけているのだと思います。

まとめ

簡単に今回の記事のポイントをまとめます。

・コリドラスはチリ以外の広範囲に生息している。

・コリドラスの体の名称はコリドラス特有の名称もあるため、知っていると便利です。

・コリドラスを購入する際は学名だけではなく、CナンバーやCWナンバーも気にしてみてみましょう。

・一見、柄や見た目が似たように見える個体もいるのでナンバーを見ることで違いを確認することができます。

このような感じです。

今回はまとめるのが難しく、うまくまとめを書くことでできず、申し訳ありません。

記事を全部読んで頂く方がわかりやすいかもしれません。

最後まで見てくださりありがとうございました。

ABOUT ME
XYL1SH
アクアリウムという趣味がもっと気軽に出来て繁殖の面白さを知ることができたら楽しいのではないかと思い、記事を書き始めました。 私が培ってきた経験や知識を元に書いているので意見の食い違い等もあるかもしれませんが、暖かい目で見て頂けたらなと思います。 又、日々、生体を繁殖させている中で今よりもっといい方法を見つけた場合は記事内容に斜線をひいて変化していくと思いますが、ご了承ください。 実際に繁殖させている生体はyou tubeやInstagramに載せている為、お時間がありましたら参考にしてください。