アクアリウムの基礎

アクアリウムで使用するブロワー(ブロアー)の配管方法について分かりやすく解説します。

アクアリウムで使用するブロワーを購入したのはいけどどのようにしたら使用できるようになるのか分からない方も多いかと思います。

ブロワーの配管を行う際に私自身、当時インターネットにもほとんど情報がなく苦労しました。

その為、なるべく分かりやすく文章で説明していけたらなと思います。

今回はアクアリウムで使用するブロワー(ブロアー)の配管方法について分かりやすく説明します。

アクアリウムで使用するブロワー(ブロアー)の定期的なメンテナンス方法について分かりやすく説明します。アクアリウムにはまり、ブロワー(ブロアー)を使用している方も多いと思います。 折角、ブロワーを購入したのであればなるべく長く使用し...

ブロワーに使用する塩ビパイプの種類について

 

アクアリウムで使用するブロワーに接続する塩ビパイプはVP13パイプ(外径18mm)又はVP13パイプ継手(内径18mm)というものを使用します。

個人的にはHI管が耐衝撃性に強く、接続部も外れにくい為、お勧めですが、VP管でも十分です。

塩ビパイプは大きく分けると4種類あります。

VP管

VP管は厚肉で排水管や空気を送ったりするのに主に使用されます。

内面が非常になめらかで摩擦抵抗も少ない為、ブロワーに使用するのに向いています。

日光等が当たる場所に設置すると日の当たる側の管表面温度が上昇し、裏側との温度差が生じ反ったり曲がったりする恐れがあるので設置時に注意が必要です。

VU管

VU管はVP管に比べると薄くできています。

薄くできている為VP管の大体半分程の重さで、とても軽いというメリットがあります。

しかし、軽くて薄い為、空気を送ったりするのには向いていません。

HI管(HIVP)

耐衝撃性能をもっており、寒冷地や外部衝撃に強い管になっています。

接続部も外れにくく、地震にも強いというメリットがありますが、高性能の為、価格がVP管より高いです。

HT管

一般の塩ビ管に比べ、高温に強く耐久性、保温性にも優れている為、給湯管に使われることが多く、ブロワーには基本的には使用しません。

ブロワーの配管に使用する道具について

まず、購入した塩ビ管をカットする道具が必要となります。

のこぎりや金属をカットするのこぎりでも切断することができますが、切断面がギザギザになったり、斜めになりやすかったりとかなり時間がかかります。

ホームセンターによっては塩ビ管を有料でカットしてくれるお店もあるので、購入時に確認するといいです。

又、ホームセンターによってはお客様がDIY加工できるよう工具を設置している工房がある店舗もあるので、自宅や賃貸でスペースがない場合、利用するのも1つの手だと思います。

個人的には自宅に帰ってから長さを変更したくなったりすることがあると思いますので塩ビカッターを1個持っていると便利です。

次に塩ビ管に一方コックを入れる為の穴をあける道具が必要となってきます。

基本的には電動ドライバーと電動ドライバーに接続できる4.8mmのドリルビット(穴をあける刃)が必要となってきます。

ホームセンターによってはドリルの刃だけ購入すると電動ドライバーを貸してくれる所もあります。

お店に置いてあるボール盤を使用することができたら垂直に穴を簡単に開けることができますが、使用できない場合、ドリルガイドがあると垂直に開けやすく便利です。

ドリルガイドがないと中々フリーハンドで垂直に穴をあけるのは難しいと思います。

塩ビ管をカットする道具と穴をあける道具が揃うと後、必要になってくるのは一方コックとシールテープが必要になってきます。

一方コックは基本的に6mmの物でしたらなんでも大丈夫です。

シールテープは穴を4.8mmで開けるため、まっすぐに穴を開けることが出来れば、空気が漏れることはまずないのでなくても大丈夫ですが、あるとしっかりと密着する為、安心です。

人によっては接着剤で固定する方もいますが、数年使っていると配管を変更したくなることがあります。

配管を変更したくなった時に接着剤だと一方コックの再利用が出来ない為、シールテープの方が再利用しやく、便利だと思います。

ブロワーを配管する手順について

まず、実際に塩ビ管を配置する水槽部屋の見取り図を作成します。

見取り図を作成し、塩ビ管の長さを決めた後カットします。

塩ビカッターでカットする際は本体のアゴの部分に水平になるようにセットし、ゆっくり切断していきます。

塩ビカッターにはラチェット機能がついているため、そこまで力を入れなくても簡単にカットすることができます。

塩ビ管をカットした後、継ぎ手を軽くつけてみて、予定通り長さのずれがないか確認します。

ずれがないか確認した後、穴をあけるために穴をあける位置を決めます。

穴をあける隣同士の間隔は最低2.5~3cmほど間隔を開けないと一方コックをねじ込む際に干渉して差すことができません。

間隔を決めたらマスキングテープを引っ張りながら直線になるように張ってガイドを作るか万力に固定し、ケガキゲージで直線になるように穴をあける位置をマーキングします。

穴をあける位置をマーキングしたらドリルガイドやボール盤で穴を開けていきます。

穴が垂直に開いたら一方コックにシールテープを巻きます。

シールテープを一方コックに巻けたら電動ドライバーに一方コックのエアーが出る部分を取り付け、塩ビ管の穴に電動ドライバーで一方コックを挿入していきます。

途中で入らなくなると思うので、タオルやキッチンペーパーをペンチに被せて一方コックに傷がつかないようペンチ等で最後まで回して入れていきます。

一方コックを取り付けることができたら最後組み立てて完成です。

普通のエアーチューブは折れやすく劣化しやすいので、シリコンラバーチューブがお勧めです。

塩ビ管作成の工程を見てハードルが高いなと思った場合、完成済みの商品も売っていることが多い為、そういったものを使用するのも有りだと思います。

完成済みを購入する場合、分岐管が20個ついているものが使い勝手がいいと思います。

まとめ

簡単に今回の記事をまとめます。

・見取り図を作成する。

・塩ビ管の長さをカットする。

・塩ビ管に穴をあける位置を決める。

・間隔が近すぎると一方コックを取り付けられないので注意が必要。

・一方コックにテープシーラーをつけ、穴に挿入する。

・最後に組み立てて完成。

自分の水槽環境に合わせてブロワーの配管を行うことで作業効率が上がりやすい為、ご検討ください。

最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました。

ABOUT ME
XYL1SH
アクアリウムという趣味がもっと気軽に出来て繁殖の面白さを知ることができたら楽しいのではないかと思い、記事を書き始めました。 私が培ってきた経験や知識を元に書いているので意見の食い違い等もあるかもしれませんが、暖かい目で見て頂けたらなと思います。 又、日々、生体を繁殖させている中で今よりもっといい方法を見つけた場合は記事内容に斜線をひいて変化していくと思いますが、ご了承ください。 実際に繁殖させている生体はyou tubeやInstagramに載せている為、お時間がありましたら参考にしてください。