初めて水槽用ライトを購入される際に専門用語が沢山書いてあり、よくわからないと思います。
私自身も水槽用ライトを購入するまではわかりませんでした。
今回はライトを購入するときによく見かける光束(ルーメン)、光度,輝度(カンデラ)、照度(ルクス)、色温度(ケルビン)、演出性(Ra)、ワット、スペクトル分光分布図について分かりやすく説明させて頂きます。
Contents
照明の明るさの単位
簡単に図に表してみました。
光束(ルーメン)
懐中電灯等で壁を照らしたりする時に光がまとまって出ると思います。
その光の量のことを光束(ルーメン)といいます。
ルーメンの数値が大きければ大きい程光が強いと思って頂いて大丈夫です。
LEDが普及する前まではW数(消費電力)が高ければ高い程パワーが強いので、ワット数で表していることが多かったです。
しかし、LEDが普及してから消費電力が少なくなったので比較することが難しくなりました。
その為、現在は光束(ルーメン)で表していることが多いです。
照度(ルクス)
懐中電灯から光が出て床に当たると床が明るくなると思います。
ある場所にどれだけ光が到達しているのかということを照度(ルクス)と言います。
同じ光源でも照らす範囲や距離が変わると照度(ルクス)も変わってきます。
ですので水槽用ライトを設置した際に水面と底床では照度(ルクス)は変化してきます。
1ルクス(lux)を正確に表現すると
「1平方メートルあかり光束1ルーメンの割合で光が入ってきていること」
を言います。
もっと簡単に説明すると1ルクス(lux)は物の形がやっとわかる程度の明るさです。
照度計で実際に計ると月明かりは1~5lux以下、曇り空で10000~30000lux、晴天時で、100000lux近くありました。
水槽用のLEDライトが製品によって違いますが3000~9000lux
光度、輝度(カンデラ)
水槽用ライトではあまり使われないことが多いので簡単に説明させて頂きます。
カンデラはある方向の光の強さやある方向から見た物の輝きをカンデラと表します。
色温度(ケルビン)
光には色があります。
例えば、鉄を熱していくと初めは赤黒く、そしてその色は次第にその赤みを増してオレンジ色になり、白熱化して青白い光となります。
つまり、光は温度によって変化していきます。
その光の単位を色温度(ケルビン)と言います。
色温度(ケルビン)は明るさではないので、好みの色の物を使用したら大丈夫です。分かりやすいように図に載せていました。
昔は7000K(ケルビン)くらいのものが人気ですが、ここ数年、各メーカー高K(ケルビン)の物を新しく出すようになってきています。
写真を撮る際や色味がKSS12000kが好みなので多く使用しています。
演出性(Ra)
自然の下で見たコップの色とオレンジの照明の下で見たコップの色では違って見えます。
その光に照らされたコップの色の見え方を演出性(Ra)と言います。
本来のコップの色と同じように見えている状態が100で表されています。
水槽用のLEDライトですと演出性(Ra)80前後が多いと思います。
ジェックスのクリアLED POWER XでRa82です。
ワット(W)
ワット(W)は名前だけは聞いたことあるかもしれません。
一般に生活していると明るさの単位と勘違いしてしまうことも多いかもしれませんが、消費電力を表す単位(ワット)です。
LEDがでる以前はワット数が高ければ高い程明るいことが多かったのですが、LEDが普及するようになりそうとは言えなくなりました。
LEDのライトは10wから30wが多いです。
スペクトル分光分布図
普段、太陽の光は実際には 虹のように紫、藍、青、緑、黄、橙、赤の7色の光に分かれて見えます。
光にはこのように様々な色が含まれています。
人間の眼で感じる光の波長は約400~720nmの範囲と言われています。
400nm付近の色は紫色でこれより短い波長のものは紫外線と言います。
720nm付近は赤色に見えこれより長い波長のものは赤外線といいます。
水槽用のLEDライトではこのようなスペクトル分光分布図が多いですが、LEDの数を沢山使ったりすることで低い波長を補いなるべく太陽光に近づけていると感じます。
メタルハライドランプが良いと言われているのはスペクトル分光分布図が太陽光に似ているからです。
まとめ
簡単に今回の記事のポイントをまとめます。
・光がまとまってでている量が光束(ルーメン)。
・光が当たっている場所が照度(ルクス)。
・光の色がどのような色をしているか見るのが色温度(ケルビン)。
・本来の色と同じように見えているかわかるのが演出性(Ra)
・消費電力がワット(W)
・太陽の光を色分けしたものがスペクトル分光分布図。
このような感じです。
用語が分かるようになると水槽用ライトを選ぶ際にもメーカーごとの特性が掴みやすくなるので、知っていて損はないと思います。
最後まで見てくださりありがとうございました。