アクアリウムを始めてしばらくしてくるとアクアリウム用RO浄水器の存在を知り、興味が湧いてくるかと思います。
しかし、アクアリウム用RO浄水器ってよく分からないから難しそうだし、購入する必要があるのかなとか色々迷うかと思います。
実際に私もアクアリウムを始めてしばらくしてから存在を知り、アクアリウム用RO浄水器に興味が湧きましたが導入しようかどうか凄く悩みました。
今回はそんなアクアリウム用RO浄水器の特徴やメリット、デメリットについて分かりやすく解説させて頂こうと思います。
この記事を読むことで、自分の環境にアクアリウム用RO浄水器が必要なのかどうか分かるかと思います。
今回の記事では下記について書いていきたいと思います。
Contents
アクアリウム用RO浄水器の特徴について。
アクアリウム用RO浄水器はアクアリウム用浄水器についているコットンフィルターとカーボンフィルターと更にもう1つReverse Osmosis Membrane(RO膜)というフィルターがついています。
日本語ではRO膜のことを逆浸透膜と言われています。
水道水はコットンフィルターを通ってカーボンフィルターを通った後、ROフィルターを通ります。
ROフィルター(逆浸透膜)は、水道水から不純物を除去する特殊な膜を使っています。
アクアリウム用浄水器で使われているファイバーカーボンフィルターの孔は1マイクロメートルと言われています。
それに対してROフィルター(逆浸透膜)は0.0001マイクロメートルのとても微細な孔でできています。
とても微細な孔でできている為、ROフィルターの孔を通り抜けることができるのは水分子だけです。
様々な成分が入っている水道水に圧力をかけてROフィルター(浸透膜)を通すと、水分子だけのもの(純水)と有害物質や不純物を含んだ非純水(捨て水)が出来上がります。
アクアリウムでは非純水は排水して使わず、水分子だけとなった純水を使用します。
一般的に水分子だけとなった純水はミネラル分が含まれていない為、淡水で使用する場合は使用する前に添加剤でミネラルを補充してあげる必要があります。
海水として使用する場合は純水に、海の成分に近い人工海水の元を溶かすと、その比率を崩さずに海水を再現することが出来るため、海水魚やサンゴ水槽によくアクアリウム用RO浄水器は使われています。
アクアリウム用RO浄水器のメリット
水質が安定する。
一般的に毎日私たちが使用している水道水は水質基準内ではありますが、四季や天候によって水質が変化しています。
実際にPhやTDSを計ると毎日ちょっとずつ違うことが分かります。
私の住んでいる地域では冬にTDSが下がりやすく、夏は上がりやすい傾向があります。
アクアリウム用RO浄水器の場合、水分子以外は除去されており純水になっています。
その為、添加剤や人工海水の添加量が常に一定ですと、水質は常に同じ状態になります。
淡水魚の場合、生体によって違いますが、ROライト、ディスカスエッセンシャル、SMW、ミネリッチを使用することが多いです。
その為、甲殻類(レッドビーシュリンプ)や海水魚の水槽ではアクアリウム浄水器を使用している方が多くいます。
換水や足し水に使用する水質が常に一定になると、生体を飼育していて上手くいかないときに水が原因という可能性が低くなるので、原因究明もしやすくなります。
苔の発生が減る。
水道水にはケイ酸塩(Sio3)、リン酸塩(PO4)、硝酸塩(NO3-)が含まれています。
リン酸塩、ケイ酸塩、硝酸塩が珪藻(茶ゴケ)、藻類(シアノバクテリア)の発生の原因となることが多いです。
水道水の地域によってはリン酸塩、ケイ酸塩、硝酸塩が多く検出される所もあり、除去するにはアクアリウム用RO浄水器を使用しないと除去することができません。
その為、苔の発生をなるべく抑えるためにアクアリウム用RO浄水器を選ばれる方も多いです。
アクアリウム用RO浄水器のデメリット
生成に時間がかかる。
アクアリウム用RO浄水器を使用したことがないと初めは驚くかもしれませんが、加圧ポンプを使用していても大体、30ℓの純水を生成するのに大体1時間半近くかかります。
何故かと言いますと、純水を生成する際に、水分子だけのものと有害物質や不純物を含んだ非純水(捨て水)が出来上がります。
排水があるため、アクアリウム用浄水器と比べ溜まるのに時間がかかります。
クロノスレインは純水1に対して排水が1.2~1.5に強制的に調整されています。
マーフィードの場合は純水1に対して排水が3が推奨となっています。
マーフィードではエキスパートマリンZ50、エキスパートマリンZ75、エキスパートマリンZ150の3種類があり基準生産量が全然違う為、購入時は注意が必要です。
値段が高い。
日本で購入しやすいアクアリウム用RO浄水器はクロノスレインとマーフィードからできているエキスパートマリンシリーズ、エキスパート150があります。
最低でも2万円から5万円ほどかかってしまいます。
日本の場合、水圧が低い地域が多い為、本体とは別に加圧ポンプも必要となってきます。
水道代はもちろん本体自体も値段が高い為、1番のネックとなりやすいのは価格ではないかと思います。
まとめ
簡単に今回の記事のポイントをまとめます。
・水道水に圧力をかけてROフィルター(浸透膜)を通すと、水分子だけのもの(純水)と有害物質や不純物を含んだ非純水(捨て水)が出来上がる。
・アクアリウムでは純水に添加剤を添加して使用することが多い。
・アクアリウム用RO浄水器を使用することで、水質が一定になる。
・アクアリウム用RO浄水器を使用することで、コケの抑制につながる。
・アクアリウム用RO浄水器は生成に時間がかかり、価格もお高め。
実際に甲殻類(レッドビーシュリンプ)等の飼育や繁殖がうまくいかなかった方もRO水を使用することで上手くいくことが多々ありました。
飼育、繁殖の仕方が確立しある程度水が見れるようになるまではアクアリウム用RO浄水器を使用して水質を一定に保つことが出来ると大きなアドバンテージになると思います。
最後まで見てくださりありがとうございました。