アクアリウムを始めるにあたり、現在ではソイルが多く販売されており、どのようなソイルを使用したらいいのか分かりにくいと思います。
今回はアクアリウムで使用するソイルの種類やメリット、デメリットについて分かりやすく解説させて頂けたらなと思います。
この記事をよくことでソイルの特徴や種類、メリット、デメリットについてわかるようになると思います。
今回の記事では下記について書いていきたいと思います。
Contents
ソイルの種類について
ソイルとは私たちが生活している地球上にある土をアクアリウムでも使いやすいよう焼成加工した物です。
焼成加工されているため、水を張っている水槽内でも泥になることなく形を維持することができています。
厳密には違いますが、分かりやすくソイルを種類に分けると3種類あります。
ソイルの種類の使い分けは飼育したい生体や水草や飼育者のメンテナンス管理やスタイルによって異なってきます。
栄養系
1つ目は栄養系です。
栄養系とは土を焼成する際の温度を低めにしたり、時間を短く設定することで少し柔らかめに焼くことができます。
そうするとソイルが少し柔らかい為、ソイルに含まれている栄養が水槽内の飼育水に少しずつ溶けだしやすくなります。
又、メーカーによっては採取した土を焼成した前後で液体肥料等をしみ込ませ、乾燥させています。
その為、水槽内にミネラル等の栄養分が溶け込みやすいようになっております。
有名所ですとアマゾニアソイルやエビ伝ソイルがこちらに当たると思います。
吸着系
2つ目は吸着系です。
土を焼成する際に温度を高めに設定したり、時間をかけて行うことでソイルが固く焼きあがります。
固く焼きあがることで、ソイル内に含まれている養分がほとんど抜けることやソイルの表面積が肉眼では分かりませんが、多孔質になります。
多孔質になり、ソイルの表面積が増え炭のようになるので、水中に含まれている陽イオンを吸着して結合しようとします。
その為、吸着系と言われています。
有名所ですとマスターソイルがこちらに当たると思います。
栄養系と吸着系の間
3つ目は栄養系と吸着系の間です。
栄養系や吸着系と言われているソイルはどちらかの性質をより強く発揮できるように作られています。
栄養系と吸着系の間のソイルは元々土自体にはどちらの性質も保有している為、バランスよくどちらも均等に発揮できるようにメーカーが様々な工夫を行って製作しています。
実際には土壌処
実際にメーカーに問い合わせを行い、確認した所上記の返答を頂きました。
有名所ですとプラチナソイルがこちらに当たると思います。
ソイルの粒の大きさの違いについて
ソイルの粒の大きさは3パターン程あります。
個人的にはノーマルタイプを単体で使用するか、ノーマルタイプの上にパウダータイプを使用することが多いです。
スーパーパウダータイプは単体で薄くひいて使用することもあります。
ノーマルタイプ
一般的なソイルの大きさで1個あたりの粒の大きさが大体4mmくらいのサイズが多いです。
ソイルによってはノーマルサイズと記載されていてももう少し大きいサイズの物もあります。
通水性がよく値段が安いことが多いです。
ノーマルサイズですと産まれたばかりの稚エビはソイル内に潜ることができてしまいます。
パウダータイプ
粒が小さいサイズです。大体1mm程度のサイズのことが多いです。
ノーマルサイズに比べて粒の大きさにばらつきが少ない為、ソイルの1番上に置くと見栄えがよかったり水草も植えやすいです。
メーカーによっては製造方法が違い手間がかかるため、値段がノーマルタイプより高いことが多いです。
パウダータイプを1番上にひくと産まれたばかりの稚エビでもソイル内に潜ることはありません。
スーパーパウダータイプ
粒がパウダーサイズに比べて更に小さく大体0.5~1.0mm程度で川砂のように細かいことが多いです。
粒がかなり細かく泥みたいになりやすい為、スポンジフィルターや底面フィルターを使用する場合は詰まりやすいので注意が必要です。
ソイルを使用するメリットについて
ソイルを使用するメリットは3つあります。
土壌微生物が豊富
1つ目はソイルの表面積が多孔質になっていることが多い為、バクテリアの活着が良いです。
ソイル内の栄養素等の有機物や残餌や生体の糞を餌にしてバクテリアがどんどん増え、微生物環ができるため、時間が経つにつれ硝化細菌や有機物分解菌、原生動物等様々な微生物が増えていきます。
そのようにして微生物環ができることで水質も安定していきます。
栄養分が含まれている
栄養系と言われているソイルには元々、窒素分等の栄養分が多く含まれています。
大磯や砂利ですと栄養分がない為、中々簡単には水草を育成するのは難しいです。
簡単に水草を増やしたい場合、栄養系ソイルを使用することで成長が早くなったりソイル内に根を張りランナーを増やして増殖することができます。
水槽内のPHを弱酸性に保つことができる。
イオン交換やソイルに含まれている腐植酸等により水槽内の水質を弱酸性に保つことができます。
メーカーによってPHが大体どのくらいで落ち着くのか考えて作られている為、購入時にきにするといいです。
水槽内のPhが弱酸性に保たれることで水草がより成長しやすくなったり、弱酸性ですとアンモニウムがアンモニアに変わる量が少ないので、アンモニア等の有害物質に弱い甲殻類等に向いています。
ソイルを使用するデメリットについて
ソイルを使用するデメリットは2つあります。
ろ過器を選ぶ
ソイルは使用する日数が長くなるにつれ、どうしても型崩れが起こってしまいます。
ソイルによっては柔らかく焼成しているソイルもあるため、次第にソイルの型崩れが進みろ過器が詰まってしまいます。
その為、ソイルによっては型崩れして微粉になるため、底面フィルターが使用できなかったり、スポンジフィルター等が詰まりやすくなります。
半永久的ではない
ソイルは使用する日数が長くなるにつれ、型崩れや栄養分が抜けることで、数年するとリセット期間がきてしまいます。
どうしても大磯や川砂のようにリセット後、洗って再利用することが難しいです。
まとめ
簡単に今回の記事のポイントをまとめます。
・ソイルの種類は大きく分類すると栄養系、吸着系、その間と3パターンある。
・ソイルは飼育したい水草や生体で選ぶタイプが異なる。
・ソイルを使用するメリットはデメリットを上回っている。
個人的には水草水槽を作りたい場合や甲殻類の繁殖にはソイルは欠かせないと思っています。
最後まで見てくださりありがとうございました。