アクアリウムショップや熱帯魚屋さんにいくと様々な種類のコリドラスが沢山販売されているかと思います。
様々な種類のコリドラスがいるため、自分はこの種類のコリドラスを購入して飼育してみたいと思っても情報がなく、中々ハードルが高いかと思います。
又、インターネットで購入するのと違い、実店舗で自分で生体を選んで購入する場合、どのような所に注意して選んだらいいのか分からない方も多いかと思います。
今回は基本的なコリドラスの選び方と注意点について分かりやすく説明していきたいと思います。
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Contents
現地採取個体(ワイルド個体)と養殖個体について
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アクアリウムショップや熱帯魚屋さん、コリドラス専門店で販売されているコリドラスは大きく分けると2種類あります。
ワイルド個体について
1つ目はワイルド個体です。
ワイルド個体とは名前の通り、南はアルゼンチンの南部から北はコロンビア北部等、チリ以外の大きな川の本流、支流、湿地帯、渓流等様々な環境で生活しているコリドラスを採取して日本に輸入しています。
現地で採取された個体が日本に届くまでには3日~1週間前後の日数がかかります。
その為、基本的には日本についてから養生(トリートメント)されてから販売されることが多いです。
ワイルド個体は現地で生活していた個体を日本に連れてきている為、日本で養殖された個体が免疫を持っていない病原菌を持っている可能性があります。
その為、トリートメントはしっかりとしてから導入するのが安心です。
実際にワイルド個体を飼育してみて感じたことは、自然界で選別淘汰され、強い個体が残りやすいので、大型になりやすく、体表、体色も綺麗で産卵数も多いです。
養殖個体について
養殖個体は海外や国内でブリーダーがブリーディングした養殖個体のことです。
国内で養殖されている場合、産まれた時から日本の水質で飼育されているため、導入時に失敗するリスクはかなり少ないです。
養殖個体は累代繁殖による奇形が弱体化が生じている場合があると言われています。
私的にはブリーダーの方が選別淘汰をしっかりと行っていれば、そこまで問題はないかと思います。
外見の奇形のある子だけを親に使用しないだけでなく、成長の悪い子や餌をあまり食べない弱い個体等を親に使用しないことが大切です。
成長の悪い子や餌をあまり食べない子は内臓疾患やその他疾患を持ってる可能性が多く、親に使用することで遺伝する可能性があります。
購入時の個体の選び方
コリドラスを購入する場合、基本的にはインターネットか店舗での購入のどちらかになると思います。
店舗での観察ポイント
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店舗で購入する場合、実際に肉眼で観察できるため、情報量が多くどこをみたらいいのか分からないという人も多いと思います。
その為、大きい部分から観察していき、少しずつ細部に眼を移していくのがお勧めです。
まず、販売されている水槽の中の個体を全部観察します。
観察しているうえで、人が近づくとすぐに反応して逃げている個体や底床で餌を探し回っている個体をまず選びます。
コリドラスは臆病な生き物ですので、機敏に動けるということは調子のいい個体の1つの目安になります。
その中でも体格に差がある場合、体格がいい個体を選びます。
写真のように自然に厚みがある個体は基本的にはオスでもメスでも餌をしっかり食べれており健康なことが高いです。
異常な程腹部だけが厚い個体は消化器官になにか抱えており、糞が上手く出せていないことが多いですが、あまり見かけたことはないです。
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その次に、写真のように水平ではなく、腹ヒレで少し斜めにたっている個体や体表に艶がある個体を選びます。
今までの経験からヒレ立ちしている個体は調子がいい場合が多いです。
体表に艶がある場合、栄養が体に行き届いている指標になると思っています。
最後に眼球に異常がないか観察します。
眼球を確認するのは眼球が窪んでいたり、飛び出ている場合病気を保有している可能性があるからです。
上記をクリアしたら基本的には調子のいい個体の可能性が高いです。
その中でもヒレや髭が綺麗な個体を選ぶとよりベストです。
ヒレや髭に関しては、鑑賞目的な理由がメインです。
コリドラスが産まれる場合、卵の殻をまず尻尾で突き破ります。
個体によっては、中々頭についている殻が外れなく長期間殻が頭部についていると髭やひれが変形したりする可能性があります。
又、幼少期では、コリドラス同士の餌の取り合い等の小競り合いで髭やひれが痛んで完全には治らない場合もあります。
明らかに病気が原因でヒレが白濁していたり全てのヒレが痛んでいる場合は調子が悪い可能性があるので選ぶのを控えた方がいいです。
通販やオークションの場合
コリドラスの中でも人気が高かったり、希少価値がある個体の場合、中々市場にでず近所で購入できない場合があります。
そうした場合、遠方の店舗の通販サイトやオークション等で購入することになると思います。
チャームさんや一部の通販サイトさんでは保証条件と内容が決められており、条件に一致している場合保証してくれるため、購入前に保証条件と内容を確認するのがお勧めです。
しかし、生体ですので、基本的には多くのお店の通販サイトやオークションの出品者様は到着後のヒレ欠けや死着保証はされないことの方が多いです。
その為、私的には遠方でも高額のコリドラスを購入される場合、店舗まで観察しに行った方がいいかと思います。
それでも中々店舗までいくのは難しい場合、写真を見て判断することになると思います。
写真をみて判断する場合、最低でも左右の2枚は写っているものがいいと思います。
まとめ
今回の記事を簡単にまとめます。
・コリドラスにはワイルド個体と繁殖個体がいる。
・全部の個体を観察して動きや体高、厚さを観察する。
・ヒレ立ちをしていて体表や体色がいい個体を選ぶ。
・眼球異常やひれが白濁していたり全部のヒレが痛んでいないか観察する。
調子の良い個体を少しずつ選べるようになることで、導入後の飼育が容易になり、飼育のハードル自体も下がると思います。
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました。