アクアリウムの基礎

安永のエアーポンプシリーズ(ブロワー)について分かりやすく解説します。

ブロワーを購入しようと思うと様々なメーカーがブロワーを販売しており、どこのメーカーのものを使用するか悩むかと思います。

今回は安永のエアーポンプシリーズ(ブロワー)について分かりやすく解説したいと思います。

アクアリウムで使用するブロワー(ブロアー)の特徴やメリット、デメリットについて分かりやすく解説します。ブロワーは中々、アクアリウムショップでは置いていないことが多いかもしれません。 基本的には水槽の数が少ない方が多い為、エアーポンプ...

今回の記事では下記について書いていきたいと思います。

Contents

安永について

1972年にエアーポンプ1号機を生産して以来、環境分野、医療分野をはじめとする様々な分野で活躍されています。

日本だけではなくアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアやアジア諸国でも高い評価を得られています。

アクアリウムショップを見に行くとかなりの割合で安永製のブロワーが使用されていることが多いかと思います。

YPモデルとAPモデルについて

アクアリウムで使用されることが多い安永のブロワーは大きく分けると2種類あります。

YPモデルについて

YPモデルにはビルトインタイプと吐出専用タイプと吸排両用タイプと3種類あります。

ビルトインタイプは各種装置の組込み用として、吐出専用タイプは水槽やバーナーなどへのエアー供給用として、吸排両用タイプは気体分析装置や各種工業関係に適しています。

アクアリウムで使用するものは吐出専用タイプのYP-6A、YP-15A、YP-20Aです。

YPモデルは防音性を高める為にアルミダイキャストカバーを採用されています。

その為、31~35㏈と低騒音です。30㏈が大体鉛筆を書いている音や小さなささやき声と言われています。

型式がYP-6A、YP-15A、YP-20Aと3種類あります。

吐出量が3種類とも違い、吐出風量はYP-6Aが6000cc/分、YP-15Aが15000cc/分、YP-20Aが20000cc/分です。

キョーリンのハイブロー C-8000ヒューズ+が60Hz8000cc/分ですのでそれより少し少ないのがYP-6Aです。

APモデルと違う点は吐出口が違います。

YPモデルでは塩ビ管をわざわざ作成しなくてもシリコンチューブをそのまま接続して使用することができます。

分岐をしたい場合はこのような分岐管があると便利です。

YP-20Aを使用したことがありますが、スポンジフィルター13個程度でしたら余裕で動かすことができていました。

APモデルについて

APシリーズは少し前に新しくなり、低騒音・低振動・低消費電力の特長に加え、新型駆動部搭載により、アース工事不要と変化しました。

APシリーズは吐出専用となっており、省エネタイプです。

型式がAP-30P、AP-40P、AP-50F、AP-60F、APー80Hとあります。

アクアリウムで一般に使用されることが多いサイズはAP-30P、AP-40Pがほとんどだと思います。

吐出風量はAP-30Pが30000cc/分、AP-40Pが40000cc/分です。

APシリーズは塩ビ管を加工して作らないといけませんのでYPモデルに比べると少し手間がかかるかと思いますが、塩ビ管をしっかりと組めると吐出効率と見栄えはかなりいいです。

実際にAP-30で15本とサテライト3個、AP-40Pで20個のスポンジフィルターとサテライトを6個動かしていますがまだまだ余裕があります。

音に関しては35~40㏈とYPシリーズに比べると少しうるさく感じます。40㏈が大体図書館の音やささやき声と言われています。

実際に1つの部屋でAP-30とAP-40Pを使用していますが、水槽のエアレーションの音の方が大きく感じ、ドアを閉めるとサテライトの音が少し聞こえてくるだけです。

安永のエアーポンプシリーズ(ブロワー)の個人的見解について

静音性について

実際の感覚ですと、YPシリーズもAPシリーズもキョーリンのハイブロー C-8000ヒューズ+とほとんど変わりません。

ですので、ブロワーは見た目は大きいですが、静音性に関してはエアーポンプの静かなものとほとんど違いはないのでそこまで気にしなくても大丈夫だと思います。

防振性を高めるため、置く場所を防振マットの上等において振動しないようにしてあげるとより静かです。

エアレーションの強さ

YPモデルを使用する方はハイブロー C-8000ヒューズ+が60Hz8000cc/分だと少し足りないけど、スポンジフィルターや底面フィルターのろ過器を増やしても10~15個程度にしかしない場合にお勧めです。

APモデルに関しては吐出量のサイズを選べたり、塩ビ管を使用して使い勝手のいいように配線や配置を行うことができます。

その為、いずれ、ブリードルームや副業として生体繁殖を考えている方向けだと思います。

YPモデルもAPモデルでも言えますがいずれ、繁殖にも興味があり、サテライトを使用する可能性がある場合、生体が増えてくると水槽の本数も予定以上に増やしたくなる可能性があるので、ぎりぎりの吐出量ではなく少し大きめのブロワーするのがお勧めです。

サイズが大きい。

エアーポンプに比べ、吐出量が大きい為本体のサイズも基本的に大きくなります。

YP20-Aで幅148mm×奥行き128mm×高さ111mmです。

AP-40Pで幅215mm×奥行172mm×高さ199mmです。

その為、水槽台を設置したり作成する際はブロワーを置くスペースも考えてから配置すると

設置後の作業効率がいいと思います。

交換パーツが豊富。

ブロワーはダイヤフロムの部分がゴム製でできていることや24時間365日稼働させていることが多いので、壊れる可能性があります。

長年使っているとゴム製でできているダイヤフロムの部分が紫外線や長年の稼働による経年劣化によってひび割れや破損が起き、吐出量が落ちることが多いです。

又、ゴム製品は使用していなくても製造後から劣化が始まるので長期保管していて久しぶりに使用しはじめる時は少し注意が必要です。

強度としては業務用の浄化槽として使うことも多いので、エアーポンプに比べると壊れにくいと思います。

安永のブロワーの交換用パーツは比較的手に入りやすいですが、交換パーツを持っていると安心です。

まとめ

簡単に今回の記事をまとめます。

・YPモデルは塩ビ管を作成せず、シリコンチューブを直接使用することができる。

・APモデルは塩ビ管を作成して自分好みに配管することができる。

・ブロワーの吐出量は最終的に増やすろ過器の数で決める。

・静音性にかんしてはどちらも変わらなく静か。

ブロワーの中では比較的手に入りやすく静音性もある商品だと思います。

もし、ブロワーを購入しようか悩んでいる場合は安永のブロワーをご検討してみてください。

最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました。

ABOUT ME
XYL1SH
アクアリウムという趣味がもっと気軽に出来て繁殖の面白さを知ることができたら楽しいのではないかと思い、記事を書き始めました。 私が培ってきた経験や知識を元に書いているので意見の食い違い等もあるかもしれませんが、暖かい目で見て頂けたらなと思います。 又、日々、生体を繁殖させている中で今よりもっといい方法を見つけた場合は記事内容に斜線をひいて変化していくと思いますが、ご了承ください。 実際に繁殖させている生体はyou tubeやInstagramに載せている為、お時間がありましたら参考にしてください。